悩むと余計にダメな方向へ

産後クライシスは、出産後を終えたどの家庭にも起こりうる夫婦の危機です。妊娠前、妊娠中、出産後など、危機の種が生まれる時期は人それぞれですが、産後にこの危機が発生した場合、その傷跡は一生残る程のものとなることもあると理解し、乗り越えるための努力をしなければなりません。妊婦は人間を身体の中で作り上げるという凄いことを約10か月間で成し遂げますが、それは心身共に負担が伴う、大変な作業です。ホルモンバランスが崩れる。悪阻。食事が出来ない。眠れない。身体のあちこちが痛む。眩暈がして立つことが出来ない。ダメージの種類や大きさは人によって違います。しかし、例え元気が有り余っている女性であろうとも妊娠前と100パーセント同じ調子で動ける人はいませんし、本人に自覚がなくとも産後の身体のダメージは相当なものです。そのダメージや周囲から受ける扱いにより、精神にも影響が出ます。その不安定な時期には、不満から生まれた危機の種がどんどん大きくなっていきます。妻に不満があるなら、夫にだって不満はあるでしょう。それを解消せずにいることで、いつのまにか迎えていた産後クライシスという夫婦の危機は、放置していると手に負えないものとなってしまいます。自分が悪い、相手が悪いと責めたり、悩んだりしていると余計に駄目な方向に向かってしまいます。悩むよりも話し合うことが大事です。その際には感情的にはならず、まず不満や問題点を紙に書き出すことから始めましょう。産後クライシス解消の方法は、夫婦の相互理解への努力だけです。子供が大きくなれば余裕が出て問題が解決していたというのが気のせいだと、10年後20年後になってから気づいても遅いのです。悩むより行動。まずは産後クライシスを迎えない為に、妊娠前、妊娠後、出産前に出来ることをしておきましょう。相手は当然知っている筈だとか、察してくれる筈だとか思わずに、男女の感覚の違い、夫婦間の意識の違いを埋めておく努力をしましょう。一度口に出した言葉は戻りません。態度も忘れません。互いに相手を思いやることで、新しく加わった小さな愛すべき家族との生活が、より幸せなものとなります。産後クライシスに負けないと言う前に、産後クライシスを起こさない家族になれるようにしましょう。